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ゴム素材特性いろいろ

アクリルゴム(ACM:Acrylic Rubber)

高温条件で使う場合、フッ素ほど高性能を求めない場合に、アクリルゴムを使うという場合が一般的です。

1.メリット
シリコーンゴム、フッ素ゴムに次ぐ耐熱性があります。
フッ素ゴム、ニトリルゴム、ヒドリンゴムに次ぐ耐油性をもっています。
特に高温化での耐油性は、二トリルゴムやヒドリンゴムより優れています。
比較的廉価なので、コストパフォーマンスにも優れています。
最近ではゴム部品に対して、これまで以上の耐熱性と耐油性が要求される分野が
増えつつあるため、アクリルゴムの需要量はさらに増加する傾向にあります。

2.デメリット
水や一部のエステル系合成油に対しては、著しい膨潤を伴う軟化が生じることがあります。
高温長時間の二次加硫(170℃、3~15時間)を必要とします。
一般的に加工性が劣り、金属腐食性があります。
機械的強度、耐寒性、加工性、ゴム弾性が悪いですが、これらの問題点を改善されたグレードもでてきています。

3.おもな用途
・自動車を中心とした各種シール材、ガスケット、パッキン、ホース
・自動車のトランスミッション、クランクシャフト関係のパッキンやシール、バルブシステム、オイルデフレクターなど。

4.基本性質
※メーカーによって数値は変わってきます。以下の数値は一般的な数値です。
(1)原料比重 1.09 ~ 1.10
(2)硬  度 65 ~ 85HS
(3)耐熱性(最高使用温度) 150℃
(4)耐寒性(最低使用温度) 0 ~ -15℃
(5)引っ張り強さ 70 ~ 120kg/cm3
(6)伸び率 100 ~ 600%
(7)反発弾性 △
(8)耐摩耗性 ○
(9)圧縮永久歪み ○
(10)耐老化性 ◎
(11)耐水性 △
(12)耐オゾン性 ◎
(13)接着性/金属 △
(14)接着性/織物 △

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