Tel:052-682-3601fax:052-671-1892
mail:info@sinei-syokai.co.jp

ゴム素材特性いろいろ

スチレンゴム(SR:Styrene rubber)

1.メリット

ゴムの中では、多量に生産されていて、全体の8割を締めるといわれています。
もともと天然ゴムの代用としてドイツで開発されました。その特性も天然ゴムと似ていて、弾性、機械的強度、耐磨耗性などが優れています。
植物油には、耐油性があります。

2.デメリット

耐熱性は、天然ゴムより少しよいのですが、鉱油に対しては、同様に耐性がなく、また粘着性に乏しくゴム弾性が小さく、動的発熱が大きいため、一般的な、Oリング、パッキン、オイルシールなどのシール材には不向きです。

3.おもな用途

・自動車用タイヤ
・バッテリーケース
・履き物
・ゴム引布
・運動用品
・ベルト。
・床タイルなどの工業用品及び一般用ゴム製品。
※植物油には良好なため、自動車のブレーキ液系のシール用として使用されていましたが、耐熱性のあるエチレンプロピレンゴムへと移行しつつあります。

4.基本性質

※メーカーによって数値は変わってきます。以下の数値は一般的な数値です。
(1)原料比重 0.93 ~ 0.94
(2)硬  度 40 ~ 90HS
(3)耐熱性(最高使用温度) 90℃
(4)耐寒性(最低使用温度) -30~-50℃
(5)引っ張り強さ 50~200kg/cm3
(6)伸び率 100~600%
(7)反発弾性 ○
(8)耐摩耗性 ◎
(9)圧縮永久歪み ○
(10)耐老化性 ○
(11)耐水性 ◎
(12)耐オゾン性 ×
(13)接着性/金属 ◎
(14)接着性/織物 ○

↑ PAGE TOP